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米Microsoft(マイクロソフト)は2023年9月26日(米国時間)、Windows 11バージョン22H2に対する更新プログラムの配布を開始した。この更新プログラムで、Copilot in Windowsを含む150以上もの新機能や改善が提供された。
Windows 10までは、機能更新と呼ばれる大型アップデートのときに新機能の追加が行われてきたが、Windows 11では不定期で新機能が追加されている。今回の新機能追加も次期機能更新となるWindows 11 23H2でのリリースではなく、現行のWindows 11 22H2への機能追加という位置付けだった。
マイクロソフトが今回の更新を提供した目的やその内容を見ていく。
リリースしたマイクロソフトの目的とは
マイクロソフトは2023年1月に、米OpenAIとのパートナーシップを強化し、OpenAIのAIモデルを各製品へ展開することを発表した。
今回の更新プログラムについては、マイクロソフトの公式ブログで、「私たちはWindowsを最高のAI体験の到達点にするための次のステップを共有することを大変うれしく思います」と発信している。これらのことから、今回の更新プログラムは、WindowsをOpenAIのモデルで強化し、デスクトップで最高のAI体験を提供するという目標を実現するためのリリースであるといえる。
どのリリースを適用すれば新機能を使えるのか
Windows 11の更新プログラムには、主に以下のような提供形態がある。
- 年次機能更新:Annual feature update
- Bリリース:Monthly security update release
- Cリリース:Optional nonsecurity preview release
- 継続的イノベーション:Continuous innovation for Windows 11
「年次機能更新」は、年に1回提供される更新プログラムで、更新プログラムの適用によりサポート期限が更新される。
「Bリリース」は、月に1回提供され、セキュリティーや機能更新が提供される。これらの更新プログラムは、サポート期限、セキュリティーに関係するため、多くの企業ではリリース後になるべく早く適用するといった運用が行われている。
「Cリリース」は、月に1回、Bリリースの後に提供される。Cリリースは、次のBリリースで提供される更新の早期検証用という位置付けで、オプションとして提供される。Bリリースには、前のCリリースの更新を含んで提供される。
「継続的イノベーション」は、Windows 11 22H2から導入された更新プログラムで、新機能や拡張機能が提供される。Cリリースと共に配布され、それ以降のBリリースの一部として配布される。
なお、継続的イノベーションで提供される機能の一部を利用できないデバイスがある。WSUS(Windows Server Update Services)やWindows Update for Businessの管理下(以降、企業管理下)にあるデバイスだ。継続的イノベーションで提供される機能の中で企業利用に影響を与える可能性がある機能は、企業管理下にあるデバイスには無効化された状態で配布される。
今回の更新プログラムは、2023年9月26日に配布が開始されたCリリース(KB5030310)と共に継続的イノベーションとして配布された。この継続的イノベーションもしくはこれ以降に提供されるBリリースの更新プログラムを適用することで、150以上の新機能や改善がインストールされる。
新機能や改善が有効化されない場合は、[設定]-[Windows Update]-[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]を[オン]に設定、[更新プログラムの確認]を選択し、「Windows構成更新プログラム(KB503059)」をインストールすることで、これらの機能を有効化できる。
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