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プログラミングをテーマにしたこの連載を始めて4年以上がたった。出向により1年半のブランク期間はあったが、これまでちょうど70回のコラムを掲載している。
最近、ノーコード/ローコードについて何度かセミナーで講演する機会があり、プログラミングを学ぶことのハードルの高さを改めて感じている。プログラミングが不要なノーコードがこれほど注目されているということは、裏を返せばプログラミングができない人が多いということでもある。
もっとも、プログラミングに対する関心は依然として高いようだ。「いつかはできるようになりたい」「せめて子供はプログラミングができるようになってほしい」と考えている人は多いだろう。
プログラミングを学ぶとき、最初に出くわすことが多いのが「Hello world」というサンプルプログラムだ。簡単なメッセージを表示するもので、1978年に出版されたC言語の有名な解説書「プログラミング言語C」が始まりだとされている。著者名をとって「K&R(カーニハン&リッチー)」という愛称で知られる書籍だ。
この書籍の日本語版が出たのは1981年。私が高校生か大学生のときに買ったものだと思うが、いまだに手元にある。ここに載っているオリジナルのHello worldは次のようなものだ。
main()
{
printf("hello, world¥n");
}
このプログラムを動かすにはprintf関数の定義を取り込む必要があるので、先頭に「#include <stdio.h>」という記述を追加する。これで基本的にはCのプログラムとして動作し、「hello, world」と表示される。現在のCの仕様からすると、main関数の返り値の型を指定していない「行儀の悪い」プログラムではあるが、C/C++の代表的なコンパイラーである「GCC(GNUコンパイラーコレクション)」では警告付きで一応動作する。
では、同じプログラムをPythonで書くとどうなるだろうか。Pythonではmain関数は不要なので、「print("hello, world\n")」という1行のシンプルなプログラムになる。
Hello worldは、様々なプログラミング言語の入門記事や入門書で多用されている。ただ、個人的にはあまり好きではない。プログラミングの世界は多様な要素で構成されているのに対し、Hello worldはプログラミングの力をほとんど使っていないように見えるからだ。
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