米国の都市シカゴで、シカゴ市民のために、VRを用いた職業訓練プログラムが導入されています。シカゴのローカルTV局であるCBSが報じたもの。
シカゴ市は、シカゴ市民のために本プログラムを提供しているとのこと。元受刑者の就職支援に寄与しています。本プログラムは単なるゲームではなく、プログラムの受講者に報酬が支払われる本格的なプログラムとなっています。
VRを用いた職業訓練プログラム、将来の就職に有用
本プログラムは、シカゴのエングルウッド地区にあるチームワーク・エングルウッド(Teamwork Englewood)と呼ばれる組織が実施しています。本プログラムでは、元受刑者が初歩的な職に就けるように、主に製造業の職業スキルとして、安全対策から肉体労働の疑似体験まで教えているとのこと。本プログラム終了後に、受講者は約13万円(1,000ドル)の奨学金を受け取ることができます。本プログラムで用いるVR環境には、トレーニングシミュレーションを提供しているTransfr社の技術が使用されています。
本プログラムの利点は、仕事の内容やプロセスを可視化することで、受講者が仕事を得るだけでなく、それを継続して取り組むための自信が得られること、だと述べられています。本プログラムの提供者は、「VRは誰も置き去りにしません。あなたは自分のペースで仕事ができます。」、受講者は「このプログラムはとても役に立ちます。一度関わると面白いし、元気付けてくれます。」と述べており、肯定的な印象を抱いているようです。
現在、本プログラムは最初の2週間を経過したところ。チームワーク・エングルウッドは、この後、受講者の就職斡旋を開始する予定とのことです。
シカゴでのVRの活用事例
今までもシカゴは、シカゴ市警によるVRトレーニングの導入やシカゴのバーで酒を楽しむためにVRを活用した事例があります。
日本では現在、受講者に報酬を支払うような本格的なVR職業訓練システムの導入は行われていませんが、広島では就労トレーニング用VRソフトウェアの「JobStudio(ジョブスタジオ)」が導入されたりと、VRを活用した独自の取り組みが進められています。
(参考)
CBS CHICAGO 職業トレーニング用VRソフトウェア「ジョブスタジオ」
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