- アラブ首長国連邦(UAE)はイランに対し、IAEAと密接に協力するよう求めている。
- UAEは、アラブ世界初の原子力発電所を保有している。
アブダビ:アラブ首長国連邦(UAE)は17日、イランに対し、同国の核プログラムが平和目的であることを改めて保証するよう促した。国際原子力機構(IAEA)がイラク政府の非協力的な姿勢を非難したことを受けたもの。
IAEAのUAE常任代表であるハマド・アル・カービィ氏は「(イランの核プログラムには)懸念がある」と述べた。
UAEの独自の原子力プログラムに関する記者会見中、同氏はAFPの質問に答えて、イランに対し、「IAEAと密接に協力」するとともに、「アラブ地域や世界各国に、核プログラムの平和的な性格を改めて保証」するよう求めたと述べた。
UAEは、アラブ世界初の原子力発電所を保有している。
この発電所は、アラビア海を挟んでイランの向かい側に位置している。一方のイランは、沿海都市のブシェール(Bushehr)に独自の原子力発電所を保有しているほか、問題とされているウラン濃縮プログラムを進めている。
カービィ氏の発言は、イランが今月、イランの核施設を監視するためにIAEAが設置したカメラの一部を撤去したことに反応して出されたもの。イランは、同国政府の非協力的な姿勢に対し欧米同盟国が提出したIAEAの非難決議が採択された直後、カメラを撤去した。
2015年に世界主要国と結んだイラン核合意では、イランが核兵器を開発できないことを保証する見返りとして、欧米によるイランへの経済制裁を解除する内容が盛り込まれていた。イラン政府は常に、核兵器を開発する意向はないとしてきた。
アメリカはドナルド・トランプ氏が大統領だった2018年、一方的に核合意から離脱。その後、厳しい制裁がイランに課せられた。これに対しイランは、合意に関する自らの公約を反故にし始めた。
アメリカのジョー・バイデン現大統領は、イランも合意に基づく自らの誓約を尊重するのであれば、合意を再び受け入れる用意があると述べている。
核兵器製造に必要な濃縮ウラン獲得までの時間であるいわゆる「ブレークアウトタイム」は、核合意では1年以上かかるように抑えられていたが、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は4月、もし今イランがそれを選択した場合、「数週間にまで短縮される」と述べた。
UAEは繰り返し、自国の核への意欲は「平和目的」だとし、ウラン濃縮プログラムや核再処理技術の開発は排除してきた。
UAEは、安全に関する懸念を払しょくする動きにも出ており、同国の原発が40件以上の国際的評価活動や視察団を受け入れてきたと強調している。
UAEの独立系原子力規制当局は17日、ナワフ・エネルギー・カンパニー(Nawah)に対し、バラカ原子力発電所の3号機の運転について許可した。Nawahは、アブダビにあるこの原子力発電所の運転について責任を負っている子会社。
この許可は、推定で60年間持続するもので、Nawahに対し、バカラ原子力発電所3号機を稼働、運転する権限を与えている。
AFP
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