東京都品川区は、スタートアップ企業などを対象とした研修会「五反田バレーアクセラレーションプログラム2022」を実施する。受講するメリットとして、スタートアップ企業に必要な知識やノウハウの習得、メンタリングによるビジネスプランの強化、他社との連携や資金調達、広報に関わる機会を挙げている。受講費用は無料。
品川区は、五反田・大崎エリアにスタートアップ企業が集積しており、「五反田バレー」と呼ばれている。そこで品川区では、五反田バレーの認知度アップ、地域活力の向上、区内産業全体の活性化を図るため、スタートアップ企業や起業家を対象に同プログラムを実施する。
対象者は、IT分野の製品やサービスを提供する事業者または個人事業主で、サービス開始の準備中またはサービス開始から1~2年程度、従業員が概ね10人以内の企業。品川区に拠点がある、または今後拠点を設ける見込みがあることを条件としている。定員は20社で、1社から2人の参加も可能だ。
募集期間は7月22日17時まで。書類選考と面接を経て、研修会に参加できる企業を決定する。
プログラムは、9月16日から2023年3月17日までの期間、8回にわたって実施。いずれも木曜日または金曜日の17時から20時または21時までの予定となっている。会場は、品川産業支援交流施設(品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア 3・4階)または連携パートナーの施設。
初回は「Kick-Offイベント」として、オリエンテーションと、講師・パートナー企業・受講者との交流会を実施。以降、合田ジョージ氏(株式会社ゼロワンブースター代表取締役)による「スタートアップを立ち上げて世界を変えていこう」、池森裕毅氏(株式会社tsam代表取締役)による「ITスタートアップが考えるべき正しい競合優位性について」、舩木真由美氏(株式会社シプード代表取締役)による「スタートアップのための『広報・PR術』~いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければ、ないのと同じ(byスティーブ・ジョブズ)~」、立山冬樹氏(株式会社ストライク イノベーション支援室アドバイザー)による「シード~アーリー資金調達に向けて ―起業家が準備すべき投資家から見たポイント―」、山本敏行氏(SEVEN Founder/Chatwork株式会社創業者)による「資金調達のための1Dayピッチ講座」といった研修会が予定されている。
また、太田陸氏(株式会社ギフティ代表取締役)と平野歩氏(OurPhoto株式会社代表取締役)による「先輩スタートアップとの交流会」も行われる。
2023年3月17日には「Demo Day」として、これらの研修会で学んだことをもとに企業やベンチャーキャピタルに新規事業のプレゼンテーションを披露。事業会社との連携、ベンチャーキャピタルからの資金調達、広報マーケティングなど連携できる機会となる。
また、プログラムの参加者は、品川産業支援交流施設のオープンラウンジ、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」、AWS Activateのクレジットや技術サポート、フリーデスクの「TUNNEL TOKYO」、西大井創業支援センターコワーキングスペースが無料で利用できるほか、五反田バレーの年会費が初年度無料になる。さらにテストマーケティングの実証実験、東急に関連する施設での実証実験やイベント、伊藤忠テクノソリューションズの「Innovation Space DEJIMA」への招待などの特典が用意されている。
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