2013年7月期に放送された前作は、ベストセラー作家・池井戸潤氏(57)の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成民放ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。
7年ぶりの続編となる今作も同じく池井戸氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。第5話は東京中央銀行本店に復帰した半沢(堺)は、破綻寸前の巨大航空会社・帝国航空の経営再建を任される。その折、新たに国土交通大臣に就任した白井亜希子(江口のりこ)は、弁護士・乃原正太(筒井)をリーダーとした直属の再建チーム「帝国航空再生タスクフォース」を立ち上げ。東京中央銀行は政府から500億円もの債権放棄を突き付けられる。現場に足を運び、空の現場で働く社員たちに触れた半沢は、彼らの自力復活が可能と確信。しかし、その矢先、半沢が作った再建草案が何者かにリークされ、帝国航空からの信頼を失うのみならず、彼らのメインバンクである開発投資銀行の企業金融部次長・谷川幸代(西田尚美)から呼び出しを食らう…という展開。
この日、女性の敵役として注目される江口&西田は控えめ。代わりにと言わんばかりに、第5話ラスト、筒井が圧倒的な存在感を示した。
筒井が演じるのは、数々の大手企業を再建し、実績を上げてきた有名弁護士・乃原正太。帝国航空再建のため、白井国交相が設置した私設の再生検討チーム「タスクフォース」のリーダーとして半沢に相対する。常に相手を小馬鹿にしたような高圧的な態度を取り、中野渡頭取(北大路欣也)に対しても脅しをかけるような人物。
(※以下、ネタバレ有)
タスクフォースに出向いた半沢が名刺を差し出し、自己紹介。乃原は右手だけでつまみ取り、箱に投げ入れた。
白井国交相が表明した通り、乃原は銀行に対する一律7割の債権放棄を通告。即、検討と回答を要求した。「なんだ、その不満そうなお顔は。おまえだろ、裏でコソコソ再建案を作ってんのは。銀行はしょせん、こういう案件についてはトーシロー(素人)なんだからさ、外で見てりゃいいんだよ。我々のやり方に口出しできるほどのノウハウなんか、どこにもねぇだろうが(顔アップ)」。半沢は「当行の正式回答なら既に決まっておりますが。我が東京中央銀行は債権放棄を拒否いたします」と宣戦布告。乃原は一瞬、顔をゆがめ(顔アップ)、次なる闘いの火ぶたが切られた。
インターネット上には「新鮮」「かなり嫌味な点は大和田に匹敵」「憎々しい乃原がいてくれないと『銀翼のイカロス』編は盛り上がらないので、安心した」などの書き込みが相次いだ。次回予告には乃原が机を蹴るシーンも。昨年のNHK BSプレミアム「歪んだ波紋」の新聞記者役などもクセがあったが、今後のヒールぶりに一層、期待が高まる。
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August 16, 2020 at 08:01PM
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「半沢直樹」5話に初登場した筒井道隆 好青年イメージを覆す敵役 - livedoor
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