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「ゲゲゲの謎」応援上映も、ひろしまアニメーションシーズン追加プログラム解禁(コメントあり) - 映画ナタリー

国際アニメーション映画祭「ひろしまアニメーションシーズン2024(HAS)」の公式トレイラーがYouTubeで解禁。追加プログラムとして、ヤン・シュヴァンクマイエルによる特別映像の上映や「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の応援上映などが行われることがわかった。

2022年に始まったひろしま国際平和文化祭のメディア芸術部門の事業として、環太平洋・アジア地域を中心に全世界のアニメーションを紹介する同映画祭。世界4大アニメーション映画祭の1つとして知られ、2020年に終了した広島国際アニメーションフェスティバルが新たな装いで生まれ変わった形だ。隔年の開催で、今回は2回目となる。

トレイラーは、本映画祭でフォーカスする作家や作品をモチーフに、出自の異なるキャラクターがある山を登る映像に。シュヴァンクマイエルへのリスペクトが捧げられた。

トレイラーを制作したウクライナ出身のアニメーション作家ナタ・メルトークは「さまざまなアニメーション映画のキャラクターたちが、ヤン・シュヴァンクマイエルの巨大な頭山を登っていきます。その登頂が示すのは、それぞれのストーリーにまつわる創造的な苦闘と勝利です。山頂に到着すると、キャラクターたちは喜びのあまり飛び跳ねます。多様性に富んだ芸術的ビジョンが団結し、祝福しあう映画祭という場を象徴しながら、アニメーション界に多大な影響を与えたシュヴァンクマイエルに対し、敬意を表しているのです」と語っている。

日本初公開となるシュヴァンクマイエルの特別映像は、生誕90周年記念としてチェコの美術館GASKにて開催された展覧会「ヤン・シュヴァンクマイエル&エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー 内的秩序」を作家本人がガイドして回る64分のツアー映像。同じく日本初公開で、その創作の秘密に迫るドキュメンタリー映画「錬金炉アタノール」と続けて上映されることが決まった。

多くの熱いファンを生み出した「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の応援上映では、応援・絶叫のほか、サイリウム、うちわ、鳴り物、タオル、ペンライト、ちゃんちゃんこなどの持ち込みが許可される。上映は会場の音響のポテンシャルを最大限に生かす「boidsound」で実施。監督の古賀豪を招いたトークも行われる。

入場無料の「能登半島 地震復興応援チャリティプログラム」として、テレビアニメ「スキップとローファー」の1話、9話、12話の上映も明らかに。本作の主人公が9話で里帰りする故郷のモデルが石川県珠洲市であり、今回の上映では会場に募金箱を設置し、その全額が石川県に寄付される。終映後には監督・シリーズ構成の出合小都美と、広島県出身の脚本家である米内山陽子によるトークも開催。

出合は「映画祭の皆さまの計らいと、そのアイデアをご快諾頂いた製作委員会の皆さまのおかげで、今回のチャリティ上映という形が実現いたしました。まだまだ復興には長い道のりが続きます。本編映像を楽しんで頂きつつ、大きな画面いっぱいに広がる夏の凧島町の風景をみつみと一緒に追体験し、いま一度能登に思いを馳せられればと思います」とコメントしている。

このほか入場無料プログラムとして、フランスの長編アニメーション「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」、赤ちゃん向け番組「シナぷしゅ」初の映画化作品「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド」を上映。さらには、アニメーター・南家こうじの「みんなのうた」での成果にフォーカスする特集上映とトーク、原画やVRなどの展示プログラムも行われる。

「ひろしまアニメーションシーズン2024」は8月14日から18日にかけて広島・JMSアステールプラザ、横川シネマで開催。チケットは各種プレイガイドで販売中のため公式サイトで確認を。

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