Wi-Fi Allianceは1月8日(米国太平洋時間)、IEEE 802.11be規格の無線LAN機器に関する認証プログラム「Wi-Fi CERTIFIED 7」の運用を開始したことを発表した。このプログラムでは、同規格を利用する無線LAN機器の相互接続性を担保するもので、一定の接続互換性を持つ“目印”となる。
IEEE 802.11beは、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6/6E)の次世代規格として米IEEEにおいて規格の策定作業が進められている。規格としての正式確定は、2024年内が見込まれている。
本規格では、主に以下の要素技術が新たに盛り込まれている・
- 最大320MHz幅での通信
- IEEE 802.11axでの最大160MHzから2倍に
- 6GHz帯の通信で利用可能
- 日本では2023年12月22日から合法化(参考記事)
- 「Multi-Link Operation(MLO)」のサポート
- 異なる周波数帯の電波を束ねて通信可能に
- モバイル通信における「キャリアアグリゲーション(CA)」と同等の技術
- 実効通信速度を向上する効果を期待できる
- QAM(直交位相振幅変調)を高度化
- IEEE 802.11axの「1024QAM」から、4倍の「4096QAM」に
- 理論上の通信速度を最大20%向上できる
- 「512 Compressed Block ACK」を採用
- Block ACKは、無線通信を正常に行ったことを告知する「ACK(アクノレッジメント)」信号をブロック(ひとまとめ)にして送る仕組み
- ACK信号を圧縮して伝送することで、無線通信におけるオーバーヘッドを削減
- オーバーヘッドが削減されると、実効通信速度が向上する
Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)の要素技術(出典:Wi-Fi Alliance)
Wi-Fi CERTIFIED 7の交付は既に始まっており、日本ではバッファローが同認証を取得したコンシューマー向け無線LANルーターの発売を予定している。
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