外国人集客予約受付代行プログラム縁多 | - 観光経済新聞

新規インバウンド客の開拓を実現

　2013年4月の設立以来、宿泊施設のコンサルティング事業や、観光地再生事業などを多岐に展開する縁多（えんた、東京都渋谷区）。

　コロナ禍の終息に伴い、訪日外国人旅行者の増加が全国的に顕著で、観光立国の実現への一歩を再び踏み出し、状況が好転している様子がうかがえる。同社ではこれを背景に、15年から提供を開始した海外のゲストを積極的に迎えるための独自サービスソリューション「外国人集客予約受付代行プログラム」の活用を提起している。

　「老舗高級旅館にも積極的に採用されているこのプログラムは、既存の従業員の業務負担を増やすことなく、海外市場へのＰＲを図り、新規顧客の開拓を実現。安定した収益の確保や客単価の向上による増益を果たしている」と社長の日比野元哉氏。「言葉の問題や文化の相違で、インバウンドの受け入れに消極的な施設も、導入を検討してほしい」と日比野氏。

　外国人集客予約受付代行プログラムの内容は、インバウンド・外国人観光客からの予約などの問い合わせといったウェブ上での英語対応を宿泊施設に代わって実施する。

　中でも、来館前にはゲストと積極的に意思疎通を図り、食事メニューなど滞在に対する要望などの顧客情報を把握し、施設側の意向も伝え、受け入れ態勢を整えて、施設運営を円滑化する。

　すでにそれを活用する施設においては、インバウンドのノーショーもほぼ0％で、トラブルを未然に防止。これにより、顧客満足度向上による口コミ効果を発揮し、売り上げ向上を実現している。月額の固定費は基本的に10万円から対応し、客室数などを念頭に、予約数を想定して、個別の契約費用を提案する。

　「インバウンドについての問い合わせを気軽にしてもらえれば」と話す。