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Pythonはどんな仕組みで動くのか、まずはハードウエアを深く知ろう - ITpro

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プログラミング言語「Python」の処理系は、様々な仕組みを利用して動いている。この特集では、Pythonがプログラムを実行する仕組みを解き明かしていく。

 皆さんが日々使っているPythonが、どのような仕組みで動いているのか、興味はありませんか? この特集では、Pythonがプログラムを実行する仕組みを解説します。具体的には、次のような概念や仕組みを説明します。

  • 機械語
  • アセンブリ言語
  • コンパイラ
  • インタプリタ
  • 字句解析
  • 構文解析
  • AST(抽象構文木)
  • バイトコード
  • 仮想マシン
  • スタックマシン

 これらを理解するために、まずはコンピュータがプログラムを動かす仕組みの解説から始めます。

コンピュータがプログラムを動かす仕組み

 パソコンやスマートフォン、ゲーム機といったコンピュータは、いろいろなハードウエアで構成されています。その中で、プログラムの実行に特に関係が深いのは、CPU、メモリー、ストレージの3つです。

CPU:プログラムを実行

 CPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)は、プログラムの実行やデータに対する演算、周辺機器の制御などを行うハードウエアです。パソコンで使われているCPUには、米インテルの「Core」や米AMDの「Ryzen」、米アップルの「M」といったシリーズがあります。

メモリー:プログラムやデータを一時的に格納

 メモリーはプログラムやデータを一時的に格納するためのハードウエアです。プログラムを格納するメモリーは、メインメモリーや主記憶装置、RAMなどとも呼ばれます。コンピュータはメインメモリー以外のメモリー、例えばグラフィックス用のビデオメモリーなども備えていますが、単にメモリーと言えばメインメモリーを指すことが多いです。

 一般にパソコンで使われているメモリーは、電源を切ると記憶内容が消えてしまいます。長期間に渡って保存したいプログラムやデータは、ストレージに格納します。

ストレージ:プログラムやデータを永続的に格納

 ストレージはプログラムやデータを永続的に格納するためのハードウエアです。メモリーとは異なり、電源を切っても記憶内容が消えません。

 ストレージは補助記憶装置や外部記憶装置などとも呼ばれます。現在、ストレージと言えばSSD(ソリッドステートドライブ)やHDD(ハードディスクドライブ)、USBメモリー、SDカードなどを指すことが多いです。

 プログラムやデータは、ファイルとしてストレージに保存されています。しかし、プログラムの実行やデータの処理を行うCPUは、ストレージに対して高速な読み書きが行えません。そのためプログラムやデータは、CPUが高速に読み書きできるメモリーにコピーしてから、実行したり処理したりするのが一般的です(図1)。

図1●プログラムやデータは、CPUが高速に読み書きできるメモリーにコピーしてから実行したり処理したりする

図1●プログラムやデータは、CPUが高速に読み書きできるメモリーにコピーしてから実行したり処理したりする

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