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ChatGPTの限界を試す、どこまで難しい問題に対応できるか - ITpro

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対話型生成AI(人工知能)の「ChatGPT」は、プログラムの作成やプログラミングの学習にも大いに役立つ。この特集では、ChatGPTをプログラミングで活用し、良き相棒にするための方法を紹介する。なお、本特集の内容は2023年4月時点での情報に基づいており、今後、大きく変更される可能性がある。

ChatGPTはどこまでできるか試してみる

 見てきたように、ChatGPTはプログラミングの良き相棒、あるいは先生になってくれそうです。とはいえ、限界もあるはずです。それを少し探ってみましょう。

 まず、最小二乗法でデータにフィットする1次関数を求めてくれるかどうか試してみましょう。

4つのデータ、(2, 4)、(4, 8)、(6, 10)、(8, 12)にフィットする1次関数を、最小二乗法で求めてください。

 回答は図13のようになりました。何と、計算の手順まで示してくれました。しかし、残念なことに、結果は間違っていました。最後の「切片 = 8.5−(1.3×5) = 1」は誤りです(図14)。この式を計算すると、切片は「1」ではなく「2」になります。なぜ、最後の最後でこのような単純な計算で間違ってしまったのか不思議ですが、ChatGPTの限界の一つに遭遇できたと言えます。

図13 ChatGPTの回答(抜粋)。計算の手順まで示してくれた

図13 ChatGPTの回答(抜粋)。計算の手順まで示してくれた

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図14 最後でわずかな計算ミスがあった

図14 最後でわずかな計算ミスがあった

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 続いて、数式を「再帰下降構文解析」という方法で解析して計算するプログラムを生成できるか試してみます。

式「2 + 5 * (4 + 2)」を再帰下降構文解析して計算できるPythonのプログラムを生成してください。

 回答は図15で、55行ものプログラムを生成してくれました。解説の文章も丁寧です(図16)。しかし、残念ながら生成されたプログラムを実行するとエラーが発生しました。「さすがにこれは難しかったか…」と思ったのですが、プログラムをよく読むと、少し修正するだけで動きそうです。そこで、次の1行を修正しました(「(4」と「2)」のそれぞれの間に半角スペースを挿入しました)。

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図15 ChatGPTの回答(抜粋)。1行修正するだけで動くソースコードを生成してくれた

図15 ChatGPTの回答(抜粋)。1行修正するだけで動くソースコードを生成してくれた

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図16 丁寧な解説の文章

図16 丁寧な解説の文章

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 これで実行すると、「32」という答えを出力できました。1行修正が必要だったとはいえ、このような複雑なプログラムを生成できたことには驚きました。同時に、この辺りがChatGPTの限界の一つなのかもしれないと思いました。

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