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【Windows11】 WindowsUpdate 2022年12月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5021255 / KB5021234 [Update 1] - ニッチなPCゲーマーの環境構築Z

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2022年12月14日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5021255 (22H2) / KB5021234 (21H2)の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。以下、2022年12月14日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① スタートメニューが表示されない不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/12/15] [New]

Windows11 22H2用セキュリティ更新プログラム: KB5021255

基本情報

KB5021255はWindows11 バージョン22H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • 2022年11月30日にWindowsUpdateに配信されたプレビューリリースKB5020044をインストールすると、タスクマネージャーのユーザーインターフェイス(UI)の一部がおかしな色で表示される不具合を修正
  • Data Protection Application Programming Interface (DPAPI)の復号化に失敗する不具合を修正。この不具合により、VPNや802.1認証に失敗する恐れがありました
  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5021255には、2022年11月30日に配信されたプレビューリリースKB5020044の内容が含まれています

不具合情報

KB5021255には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合

不具合概要 回避策

Windows11 22H2環境において、Remote Desktop GatewayまたはRemote Desktop Connection Broker経由でリモートデスクトップに接続すると、リモートデスクトップアプリが応答しない・接続できない・切断される場合があります。

この接続方法は、Windowsのリモートデスクトップアプリで使用されるデフォルトのものではないため、一般ユーザーがこの不具合に遭う可能性は低いとされています。

(※この不具合は更新プログラム固有の不具合ではなく、Windows11 22H2自体の不具合です)

この不具合が発生した場合、まずはタスクマネージャーから『mstsc.exe』を終了してください。

本不具合はUDP接続に起因しており、UDP接続を無効化することで回避できます。

レジストリエディターを起動して([Windows] + [R]キーを押して『regedit』と入力してエンター)、以下のレジストリを設定することでUDP接続を無効化できます。

【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client
【DWORD】fClientDisableUDP
【値】『1』でUDP無効、『0』でUDP有効
『fClientDisableUDP』を『1』に設定すればUDP接続無効

なお、UDP接続を無効にすると、WAN経由でのリモートデスクトップのパフォーマンスが低下する場合があります。また、不具合が修正されたあとは、元の設定(UDP接続有効)に戻すことが推奨されています。

リモートコンピューター(例えばSMB経由)からWindows11 バージョン22H2マシンに大きなファイル(数GB)をコピーする際、本来より40%ほど低速になる場合があります。この不具合はローカルでのファイルコピーでも発生する可能性があります。

一時的な回避策として、『robocopy』または『xcopy』に『/J』のパラメーターを付けてコマンドプロンプトなどからファイルコピーを行うようMicrosoftは案内しています。コマンド例が以下。

robocopy \\someserver\someshare c:\somefolder somefile.img /J
xcopy \\someserver\someshare c:\somefolder /J

コマンドを打つのが面倒だったり、あまりの遅さに我慢できない場合は、Windows11 21H2へのロールバックをご検討ください。Windows11 21H2から22H2へとアップデートした環境であれば、

Windows11 22H2から21H2へと戻す方法

『設定』 → 『システム』(左側) → 『回復』(右側) → 『復元』の『戻す』を押して、そのまま進めていけば21H2に戻せます。

現在、Microsoftは修正に取り組んでいるとのことです。

プロビジョニングパッケージを使用してWindows11 バージョン22H2をインストールすると、OSが部分的にしか構成されず、初期セットアップ(Out Of Box Experience / OOBE)が終了しなかったり、予期せず再起動が起こる場合があります。

プロビジョニングパッケージは多数のPCにOSを展開する仕組みで、主に企業や組織等を対象にしたものです。プロビジョニングパッケージを使用しない場合(普通にインストールする場合)はこの影響を受けません。

また、Windows Autopilotを使用するWindows PCのプロビジョニングもこの問題の影響を受けません。

Microsoftによると、Windows11 バージョン22H2へとアップグレードする前に、Windows PCにプロビジョニングを行うことができれば、この不具合を回避することができるとされています。

現在、Microsoftは本不具合を調査しており、今後のアップデートで修正を予定しています。

2022年10月12日以降にリリースされた更新プログラムをインストールすると、ドメイン参加に『0xaac (2732): NERR_AccountReuseBlockedByPolicy』エラーで失敗する場合があります。

この不具合は、2022年10月12日の更新プログラムでの仕様変更に起因しています。この不具合は一般ユーザーが影響を受けることはほぼありません。

この不具合の詳細についてはこちらのページをご覧ください。

現在、Microsoftはこの不具合への対応を検討しています。

2022年11月9日以降の更新プログラムをインストールすると、一部のアプリケーションが正常に動作しなくなる場合があります。具体的にはMicrosoft ODBC SQL Server Driver (sqlsrv32.dll)を使用するアプリが、データベースへのアクセスに失敗することがあります。

お使いのアプリが『sqlsrv32.dll』を使用しているかどうかわからない場合は、コマンドプロンプトから『tasklist /m sqlsrv32.dll』を実行してください。このコマンドにより『sqlsrv32.dll』を使用しているアプリが実行されているかどうかがわかります。

この不具合にお困りの場合は、2022年11月9日以降の更新プログラム(セキュリティ更新プログラム、プレビューリリース)を一時的にアンインストールしてください。なお、セキュリティ更新プログラムをアンインストールすると、脆弱性が未修正のままになるため注意が必要です。

現在、Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

2022年10月以降の更新プログラムをインストールすると、一時的にネットワークから切断した後などに、DirectAccessに再接続できなくなる場合があります。一般ユーザーが自宅で使用するようなWindows PCや、DirectAccessを使用していない環境はこの不具合の影響を受けません。

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。KIRが適用されるまで最大24時間かかる場合があります。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

ユーザー報告

不具合概要 回避策

KB5021255をインストールすると、スタートメニューが表示されなくなる場合があります。

この不具合は、ExplorerPatcherというOS改造ツールを使用している環境で発生します。ExplorerPatcherをアンインストールするか、ExplorerPatcherを最新バージョンへとアップデートすることで不具合が発生しなくなります。

Windows11 21H2用セキュリティ更新プログラム: KB5021234

基本情報

KB5021234はWindows11 バージョン21H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • DirectAccessに再接続できなくなる不具合を修正
  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5021234には、2022年11月16日に配信されたプレビューリリースKB5019157の内容が含まれています

不具合情報

KB5021234には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合

不具合概要 回避策

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

2022年10月12日以降にリリースされた更新プログラムをインストールすると、ドメイン参加に『0xaac (2732): NERR_AccountReuseBlockedByPolicy』エラーで失敗する場合があります。

この不具合は、2022年10月12日の更新プログラムでの仕様変更に起因しています。この不具合は一般ユーザーが影響を受けることはほぼありません。

この不具合の詳細についてはこちらのページをご覧ください。

現在、Microsoftはこの不具合への対応を検討しています。

2022年11月9日以降の更新プログラムをインストールすると、一部のアプリケーションが正常に動作しなくなる場合があります。具体的にはMicrosoft ODBC SQL Server Driver (sqlsrv32.dll)を使用するアプリが、データベースへのアクセスに失敗することがあります。

お使いのアプリが『sqlsrv32.dll』を使用しているかどうかわからない場合は、コマンドプロンプトから『tasklist /m sqlsrv32.dll』を実行してください。このコマンドにより『sqlsrv32.dll』を使用しているアプリが実行されているかどうかがわかります。

この不具合にお困りの場合は、2022年11月9日以降の更新プログラム(セキュリティ更新プログラム、プレビューリリース)を一時的にアンインストールしてください。なお、セキュリティ更新プログラムをアンインストールすると、脆弱性が未修正のままになるため注意が必要です。

現在、Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

ユーザー報告

不具合概要 回避策

KB5021234をインストールすると、スタートメニューが表示されなくなる場合があります。

この不具合は、ExplorerPatcherというOS改造ツールを使用している環境で発生します。ExplorerPatcherをアンインストールするか、ExplorerPatcherを最新バージョンへとアップデートすることで不具合が発生しなくなります。


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