画面、音から照明、ストリーミング手段まで。
映画とか旅行とか、外出しての娯楽がなかなかできない今日この頃、せめて家でのエンタメは満足度を高めたいですよね。そんなわけで米GizmodoのCatie Keck記者が、これから家のTV周りをアップグレードしたい人に向けて、ホームシアター構築ガイドをまとめてくれました。日本未発売のものも混ざってますが、ご参考にどうぞ!
みんなが多分人生で一番くらい家にいる今、多くの人が家のエンタメシステムにお金をかけるようになったようです。TVのアップグレードとか新しいスマートスピーカーの購入を検討されてるなら、今はすごく良いタイミングです。
以下、4KTVからサウンドバー、ストリーミングデバイスにアンビエントライトまで、ベストなホームシアターガジェットをご紹介していきます。
ベストなTV:Sony X900H
価格:1400ドル≒約14万6000円(※日本未発売)
このTVは他の65インチTVよりお高めで、400〜500ドル(4〜5万円)の差があります。20万円以下の価格帯でこの差はずいぶん大きいし、さらにDolby Atmos対応サウンドバーとかのアクセサリを追加すると考えればなおさらです。でもいろんなTVをそれぞれ一定期間使ってみた結果、Sony X900Hは他のTVよりずっと優秀でした。気に入りすぎて、私は個人的に買っちゃったくらいです。
Sony X900Hはソニーが「Ready for PS5」(Xbox Series Xでも)と銘打って発表したTV群のひとつで、 4K・120Hz出力のできるHDMI 2.1をサポートしています。実際、HDMI 2.1対応でお手頃なTVはあまり多くありません(訳注:日本でHDMI 2.1対応のSonyのTVは、8KのZ9Hのみで、お値段は実勢200万円弱)。Sony X900Hの納品までには待ち時間もありましたが、私はPS5をすぐに買う予定じゃなかったので、問題ありませんでした。それよりも画質を映画設定にできて、自宅のリビングをミニ映画館化できる感激のほうが大きかったです。黒は深く、ハロー現象(光のにじみ)は最小限で、コントラストと明るさは素晴らしく、4K動画が美しく見えました。OSがAndroid TVであることも、Vizio Pシリーズとかでなくこちらを選ぶ理由になりました。スピーカーも、他のもっと薄くて安いTVでは満足度が低いことが多いんですが、Sony X900Hはすごく良い音です。
いろんなストリーミングデバイスが出てるので、TVのOSなんて気にする必要ないっていう声もわかります。それにOSなんてすぐアップデートされなくなったりアプリのサポートが終わったりします。でも私としては、とにかくちゃんと使えるTVがほしかったんです。HDMI 2.1とかAndroid OSのために何万円も高い買い物したくないって人は、下に紹介する他のTVが良いと思います。でも私としてはやっぱり、このSony X900Hがベストだと思います。
こちらもオススメ:TCL 6シリーズ(2020年モデル 65R635)
価格:900ドル≒9万4000円(※日本未発売)
Sony X900Hに次ぐ二番手争いは、TCL 6シリーズ(2020年モデル)とHisense H9Gの熾烈な戦いとなりました(訳注:どちらも日本未発売)。Hisense H9Gはリモコンが気に入ったし、Android TV搭載なところが高評価で、対するTCL 6シリーズはRoku TVです。Hisense H9GはそのうちGoogle TVも内蔵する可能性が高いし、あとは画面が明るくて、日当たりの良い部屋に向いてるのも良いと思いました。
一方TCL 6シリーズの良いところは、画質をプリセットから設定するときの簡単さです。私がテストした55インチのHisense H9Gでは、画質設定にすごく時間がかかり、箱から出してすぐきれいな絵で見たい人には不満要因になります。TCL 6シリーズにはTHX社認定のゲームモードがあり、超低レイテンシとか可変リフレッシュレートといったゲーム対応機能が入ってます。あとは価格のわりに画質が高く、映画ファンにもうれしいはずです。
ただTCL 6シリーズもHisense H9Gも音がイマイチなので、サウンドバーとか何らかのスピーカーとかを使ったほうがいいと思います。Roku Streambarでさえ、使ったほうが音が良くなりました。お手頃なTVを買うときは、この点要注意ですね。
ベストなサウンドバー:Sony HT-G700
価格:600ドル、国内価格5万円台前半
私は最近引っ越したのをきっかけに、サウンドバーの伝道師になりました。今までは静かな地下室にTVセットがあったんですが、新しい家ではリビングが交通量の多い道路に面してるんです。さらに夏の扇風機の音とか大雨の音、キッチンで料理する音やらがあって、TVの音量をしょっちゅう調節しなきゃいけません。
新しい家に引っ越してからは、TVのテストをするときは最初にサウンドバーの設定をするようになりました。自分のTV用に買ったサウンドバーは、ただのバーとサブウーファーだけなんですが、スピーカーを別途追加しなくても、家でのエンタテインメント体験に奇跡を起こしてくれました。
米Gizmodo編集部のサウンドバーユーザー、Victoria Song記者に今年レビューして一番良いと思ったサウンドバーを聞いたところ、彼女のオススメも私が自宅でTVにつないでいるのと同じ、Sony HT-G700でした。この記事でオススメしているTVには、Sonos Arc(800ドル、日本価格10万8800円)みたいなお高いサウンドバーはあんまり釣り合わないかもしれません。Sony HT-G700は600ドル(国内実勢価格は5万円台前半)で、サウンドバーにサブウーファーも付いてきます。
ただSony HT-G700の場合、Sonos Arcとかと違ってシステムを拡張していく選択肢はなく、本当に没入感あるサラウンドを求める人にとっては選ばない理由になってしまうかもしれません。入門機レベルのDolby Atmosサウンドバー+サブウーファーでもよくて、将来的にエンタメ環境をアップグレードしていく予定がなければ、Sony HT-G700は買いです。私はいつも、自宅にあるお気に入りのガジェットはこのサウンドバー、とジョークまじりで言うんですが、本当にそれが正直なところなんです。
こちらもオススメ:Roku Smart Soundbar
価格:180ドル≒約1万9000円(※日本未発売)
先々拡張していけるサウンドバーのほうがよさげなら、Roku Smart Soundbarがコストパフォーマンス的には一番です。Roku Smart SoundbarにはRokuが内蔵されていて、4K、HDR、Dolby Audioをサポートしています。なのでプレミアムなストリーミング手段と4ドライバのサウンドバーを2万円以下で手に入れられるってことです。そして最大のメリットは、このセットアップを先々お手頃に拡張していけることです。
Roku Wireless Subwooferは180ドル(約1万9000円)で、お値段のわりにすごく良い音を出せます。ただ価格分のトレードオフは、Dolby Atmosをサポートしないことです。それからRoku TV Wireless SpeakerはRoku Smart SoundbarとペアリングすることでどんなTVとでも一緒に使えて、スピーカー1対で200ドル(約2万1000円)です。Rokuによればこれら商品群は通常バンドル販売されていませんが、ちょいちょいディスカウントされているので、時間をかければ少しずつ安く買い足していけそうです。
ベストなマルチメディアリモコン:Logitech Harmony Companion
価格:150ドル≒約1万6000円(※日本未発売)
我々はみんな自ら作り出したリモコンのカオスに生きています。エンタメ環境に費やしたお金に比例して、TV用、サウンドバー用、ストリーミングデバイス用、ゲーム機用…と、リモコンが次々増えてきました。そうだよねと思われる人は、そろそろリモコン3個とか6個とかの代わりに、マルチメディアリモコンひとつに絞り込むほうがすっきりしそうです。
Logitech Harmony Companionは自身のIRブラスターを必要とせずに、ほとんどのメジャーなデバイスを操作できます。つまりAlexa系ガジェットも、Apple TVもSonosもRokuもHueも、MicrosoftやSonyのゲーム機も、これで動かせるんです。家の玄関のスマートロックの開閉でも、照明や温度の調整でも、リビングのエンタメ操作でも、リモコン1台で可能です。
リモコンに150ドルなんて高すぎと思われるかもしれませんが、Logitech Harmony Companionを使ったことのある米Gizmodoのスタッフは、CaavoとかSavantといったもっとお金のかかるリモコンよりもこっちのほうがずっと良いと証言してます。
ベストなスマートスピーカー:Nest Audio
今Bluetoothスピーカーってものすっごい数があって、ある程度ちゃんとしたものも150ドル(約1万6000円)以下で買えます。でも音だけじゃなくバーチャルアシスタントとしても使えるもの、しかも予算的にも抑えながら、となると選択肢は狭まってきます。
Nest Audioはそれの条件をそつなく満たし、米Gizmodo的には100ドルで買えるスマートスピーカーとしてはベストだと考えてます。主張が控えめなデザインで、家になじみやすいのも良いところです。Nest Audioをふたつ購入すればステレオとして設定もでき、今後のアップデートではChromecast with Google TV(我々オススメのストリーミングデバイス)とつなげればホームシアタースピーカーにもできます。つまりセットアップさえちゃんとできれば、Nest Audioは音楽用とTV用両方のスピーカーになれるんです。
「スマート」系機能に関しても、AppleのSiriはまだまだあんまり賢くないので、Google Assistant系のNest Audioのほうが相対的にイライラが少ないはずです。
ベストなライティングアクセサリ:Philips Hue Play HDMI Sync Box
価格:230ドル≒2万4000円(※日本未発売、このへんが近いです)
これはわりとぜいたく品になりますが、ホームシアターにライティングをプラスするならPhilips Hue Play HDMI Sync Boxを使うのがオススメです。これでリビングがカラフルな光の海となって、見てるもの、プレイしてるものにますます没入できるようになります。ただしPhilips Hue Sync Boxを使うにはPhilips Hueの電球も必要なので、まあまあお金がかかります。
スマートライト界のレベル1がテープ状ライト(ライトストリップ)とかアンビエント電球とかだとしたら、Philips Hue Play HDMI Sync Boxは多分レベル8くらいです。実際このボックスを使っている米GizmodoのSam Rutherford記者の経験によれば、適切なセットアップには多少の試行錯誤が必要です。HDMIポートは4つあるんですが、この数もつなげるデバイスの数への制約になります。でもRGBライティングジャンキーにとっては、この小さな光の司令塔こそ、求めていたエンタメガジェットかもしれません。そして競合には150ドル(約1万6000円)のDreamscreenなどがありますが、機能的にはPhilips Hue Play HDMI Sync Boxのほうがずっと柔軟です。
こちらもオススメ:Philips Hue White and Color Ambiance
価格:2個セットで90ドル≒約9400円(日本では1個が6800円)
少し前、私はついに調光・調色機能付き電球の世界に飛び込みました。それまではまだほとんど毎日オフィスに通勤していたし、勤務時間が遅めでした。でも今、完全に自宅からのテレワークになって、日の出前に起きることも多いので、仕事部屋のむき出しの電球は明るすぎました。最初は28ドル(約2900円)のPhilips Hue Filamentを使ってたんですが、その後ホワイト&カラーのPhilips Hue にアップグレードしてみました。すると本当に、雰囲気がガラッと変わったんです。自宅の空間が落ち着いて気分が上がったし、調光できない電球のときみたいに目が痛むこともなくなりました。私は今は完全に、ホワイト&カラー電球推しです。
ベストなストリーミングデバイス:Chromecast with Google TV
今年我々はChromecast with Google TVを手に入れました。新ChromecastはAndroid TVの新しいスキン、なんですが、新たなリモコンとさまざまなプレミアムストリーミング機能をもたらしていて、今ある中でベストなストリーミングデバイスになりました。しかも50ドル(国内価格7600円)と、お手頃です。
Chromecast with Google TVには、Chromecastとしての機能があるのはもちろん、4K、Dolby Vision、HDR 10、HDR 10+、Dolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby Atmos、HDMIパススルー対応です。Google Assistantがナビゲーションを助けてくれるし、いろんなアプリからコンテンツを見つけるのは「For You」タブを使えば簡単です。長年Apple TVを使ってきましたが、それよりChromecast with Google TVのほうがずっと良いと思います。これだけの機能は、他のデバイスなら200ドル(約2万1000円)くらいするはずです。ただしApple TVはサポートしてませんが、TV自体でAirPlay 2をサポートしていればそんなに問題にならないはずです。
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