国民的な人気アニメ「ちびまる子ちゃん」で、1990年の放送開始からナレーションを務めてきたキートン山田(75)が、来年3月28日夜の放送を最後に番組を卒業することを4日、フジテレビが発表した。キートンから卒業の申し出があった。後任は未定。

番組ではクールな中にも温かみのあるツッコミや「~であった」「後半へ続く」などのせりふが親しまれてきた。キートンは「皆さん、ありがとうございました!! 番組はまだまだ“後半へつづく”のである」とコメントしている。

キートンは高卒後、建設会社勤務をしながら、俳優を目指して劇団にも所属。退職後に声優デビューをして、優しい人柄で慕われた。アニメ「ゲッターロボ」の神隼人、「一休さん」の足利義満、「サイボーグ009」の004の声や、テレビ朝日系「ポツンと一軒家」のナレーションなどで活躍してきた。

声優業を引退する意向という。

◆キートン山田 1945年(昭20)10月25日、北海道生まれ。声優や俳優として活躍するほか、CD「まっすぐの煙」など発売。著書に「三流の一流」。血液型A。