女優工藤遥(20)、俳優伊藤健太郎(22)が15日、出演する映画「のぼる小寺さん」(7月3日公開)の公開直前ボルダリングイベントに出席した。

同名の漫画が原作。工藤が演じるボルダリングに夢中な女子高生の小寺さんを中心に、若者たちが自分の夢に向かって1歩踏み出す青春ストーリー。

元モーニング娘。の工藤は映画初主演。「やっとちょっとずつ実感している。プロモーションの機会を頂いたりだとか、健太郎さんとお仕事させていただくようになってから、いよいよだなと。楽しみです」と笑顔を見せた。

伊藤は、小寺さんが所属するクライミング部の隣で練習している卓球部に所属する近藤役を演じる。近藤は遠目に見ながら、一見クールでミステリアスで、心優しい小寺さんに引かれていく。「心の距離感がどうなんだろうってみている側が考えたりすることができる。『好き』って言葉で言うことが全てではないのかなっていうのがすごくすてきだなって思いました」と魅力を語った。

同イベントはボルダリング場で行われ、工藤は約1年ぶりのボルダリングに挑戦。「こういう形でイベントをする日が来るとは。これだけのクライミングウォールをみると登りたくなります」といい、約6メートルのウォールを、黒色のホールドのみをつかって軽々と完登。飛んで移動するランジという技もみせ、ブランクを感じさせなかった。

あまりに簡単に完登したため、イベントに出席した古厩智之監督から「さらっと飛んじゃうから。もうちょっとためて。1回ためてから…」とまさかのダメだし。伊藤は「ぼくもちょっとやったことあるんですけど、なかなかきつい…」と工藤をたたえた。

ボルダリングを終えた工藤は「スポーツの場面はもちろん、高校生達の青春をぎゅっと詰め合わせたような、甘酸っぱい作品になっております。きゅんとしてもらったり、懐かしくさせてくれたり、本当にいろんな気持ちにさせてくれる映画だと思います。ぜひ劇場に足を運んでいただけたらうれしいです」と呼びかけた。

イベントでは、取材陣も含め、検温やマスク着用、3密を回避するなどの感染症対策が取られ、工藤や伊藤もソーシャルディスタンスを保って受け答えに応じた。