東京都東村山市は、25日、新型コロナウイルスによる肺炎で3月29日に70歳で亡くなった志村けんさんを名誉市民に選定した。

この日行われた市議会6月定例会で議案が提出、審議され、全会一致で可決された。志村さんの兄の知之さんが代理授与される。

渡辺尚市長は19日に志村さんを名誉市民とする議案を市議会に提出すると発表していた。

市によると、志村さんが地元の「東村山音頭」をユニークな衣装と独自のメロディー、歌詞で披露したことで一大ブームを起こし、東村山の地名を全国に広めたことや、志村さんが万人に愛され続けた喜劇王であることなどの功績をたたえ、東村山市民が郷土の誇りとして深く尊敬に値すると認められることから、今回の選定にいたったという。

志村さんの死去後、市のホームページには追悼メッセージが約2万2000件届き、「志村さんを名誉市民に」「記念碑を作ってほしい」という声も多く寄せられていた。