2011年3月11日、日本で観測史上最大の東日本大震災が発生。激しい揺れの後、想像をはるかに超える大津波が東北地方を襲いました。福島第一原子力発電所も津波に飲み込まれ、全電源喪失という危機的状況に陥ってしまいます。このままでは原子炉が冷却不可能となり、メルトダウン(炉心溶融)を起こしてしまう。もしそうなったら、高度の放射能が拡散し、最悪の場合、東日本は壊滅し、人が住めない状況になるかもしれない…。
この非常時にあって、原発を放棄することなく、現場に残って決死の復旧作業を行なった作業員たちがいました。自らが犠牲になることもいとわず、最後まであきらめずに闘った人々を、海外のメディアは“Fukushima50(フクシマ・フィフティ)”と呼んだのです(実際には50人以上の人々がいました)。これは、「あの時、原発の内部では何が起きていたのか?」を、関係者の証言を基にして作られた実話の映画化です。
そこには、「現場で起きていた事実を知ってほしい」「語り継ぐことによって、事件を風化させてはならない」という製作陣の願いがこめられています。なぜならば、最終的に福島第一原子力発電所が大爆発を起こさなかった理由がよくわかっていないからです。大惨事が起きず、我々が現在の生活ができているのは、神様のちょっとした気まぐれの結果のような、奇跡によるものだった(決してアンダーコントロールではなかった)という衝撃の事実が明かされるのですから。震災から9年の歳月が流れ、記憶が薄れつつある現在だからこそ、もう一度“あの日”を再検証し、なぜあの事故が起きてしまったのか? 今我々が考えなければならないことは何か? について振り返る必要があるのではないかと思うのです。
出演者は、最前線で指揮をとる当直長の伊崎に佐藤浩市、原発所長の吉田役に渡辺謙がW主演で名を連ね、他にも吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、佐野史郎、安田成美、富田靖子、田口トモロヲ、篠井英介、段田安則、ダンカン、泉谷しげる、津嘉山正種、小倉久寛、堀部圭亮など、日本映画界を代表する実力派たちが出演するオールスターキャスト。それだけ、この映画の“志”に共鳴した人が多かったのではないでしょうか。
監督は『沈まぬ太陽』の若松節朗。作業員たちを英雄として謳い上げるのではなく、彼らの怒りや苦しみ、悩み、弱さ、家族や故郷への想いなどを描いた人間ドラマに仕上げています。同時に次々と予期せぬアクシデントに襲われる人々のタイムリミット・サスペンスとしての見どころもいっぱい。官邸や本社からの横やりがいかに現場の足を引っ張ったかについても教えられ、危機管理の難しさについても考えさせてくれるのです。
(『Fukushima50』は3月6日から公開)
配給:松竹、KADOKAWA
(c)2020『Fukushima50』製作委員会
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March 05, 2020 at 08:26AM
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