現在好評放送中の連続テレビ小説『スカーレット』。戸田恵梨香演じるヒロイン・川原喜美子と病院で知り合う医者・大崎茂義を演じる稲垣吾郎が第22週以降から登場。NHK大阪拠点放送局で取材会が行われ稲垣吾郎が出席し同作に対する思いを語った。
すべての画像を見る(4件)今回「朝ドラ」に出演するにあたり、1989年に放送された連続テレビ小説『青春家族』について振り返る稲垣。「その時に生まれて初めて『お芝居』をすることになったんですけど、少年時代の原体験としては忘れられない出来事でした。それまで人に褒められたという経験も乏しかったけど、共演者であり父親母親役だった橋爪功さん、いしだあゆみさんにすごく褒めていただいたんです」と回想する。あまり目立つような少年ではなかったと話す稲垣は、その作品での芝居で自分のアイデアを認めて、活かしてくれたりする芝居の楽しさ、役者として生きていく人間として認められたような感覚が今でも忘れられないのだという。そんな自身の原点があるからこそ連続テレビ小説に出演したいという願いが、今回『スカーレット』で成就する形となった。
『スカーレット』終盤のテーマになってくる喜美子の息子・武志の闘病、そして病気と向き合っていく家族。それを支えるという形で登場する稲垣演じる大崎医師というキャラクターは自身のことを古くから知ってくれている脚本家の水橋文美江が書いたからこその役柄になっているのだと稲垣は言う。「台本を読んだ時から、きっと僕に言わせたら面白くなるようなセリフや、視聴者の方は考える『稲垣吾郎』というイメージを含めて当て書きしてくださっているからこそ出ているニュアンスがあるのだと思います。そこがすごく楽しい反面、お芝居としてしっかりとヒロインを支える、安心感を与える医師を演じることができたら」と意気込みを語る。
1980年代という時代の医学などをひとつひとつ知りながら演じているという稲垣。医師が病名の告知をストレートにすることも多くなかった時代背景なのだと言う。実際に演じる際、病名の宣告をするシーンでは医師として冷静な部分とその宣告をするのが人間としてつらくなってしまう人間味溢れる葛藤するところが大崎という役の大きなポイントなのだと語る。そんなストーリー上大きな意味を持ってくる大崎医師。以前に製作陣が稲垣に語った「そんな状況のなかでも『死』をテーマにしたお話ということではなく、どう生きるか、『生きる』ことを描いていきたい」という言葉に後押しされたのだという。
今回、武志の闘病を支える医師として、伊藤健太郎と戸田恵梨香と撮影をともにすることが多かったという稲垣。稲垣と伊藤とは以前、映画『クソ野郎と美しき世界』で出演はしていたが、作品上2人がシーンをともにすることがなく、戸田に至っては初共演。稲垣は『スカーレット』に出演するにあたって「本当にみなさん初めての方が多いんですよ」としみじみと語り、関西で制作しているドラマに出演することも初めてで、稲垣にとっては初めて尽くしという状況。「なんだか転校生みたいで、楽しいですね」と撮影を振り返る。
番組終盤のラストスパートでの登場ということで、『スカーレット』組として出来上がっている現場の空気を如実に感じることができたのだという稲垣。「若手のスタッフも現場にいる人全員が戸田さんのことを『きみちゃん』って呼んでいるところが、アットホームな雰囲気が出ていて、すごく良かったです」と川原家に遊びに来たような感覚になると語る。稲垣自身番組の視聴者であったためドラマのセットにも興味がそそられたのだと話し「美術として眺めているだけ面白いものや、その再現力・時代考証など、スタッフのプロフェッショナルな仕事ぶりにただただ惹かれるばかりで、特にメイン舞台となる土間のセットはそのままテーマパークになるんじゃないかというものでした」と振り返る。
なかなか大阪のことを知る機会がなかったという稲垣「恥かしながら、こんなに大阪の方には迎え入れてもらっているはずなのに、土地勘とかあまりにも知らないんですよね」と感じていて、今回撮影の合間に大阪の街を散歩することにしたのだという。「NHKの楽屋から大阪城が見えるんで、大阪城もきっと近いんだろうなって思って、実施に行って見たんです。大阪の方からすれば当たり前のことなんでしょうけど、天守閣に金の虎が描かれていることを初めて知ったり。大阪城ホールでコンサートをさせていただいたりして、お世話になっているはずなのにじっくりと歩いてからこそ分かるものがありました」と満足気に語る。
そんなことが可能になったのも、環境が変わり「新しい地図」として活動することになったからだと言う稲垣は「環境が変わって失ったものもあれば、もちろん得たものも大きくて、それはYouTubeだったりSNSというのは新しい出会いでした」と述懐し、視聴者のリアルな声が届けられることに驚いたのだという。「約30年前に〝朝ドラ〟に出演させてもらった頃はこの世界のことを何も知らないばかりで、それから転機を迎えて、現在環境を変えながらというなかで『スカーレット』に声を掛けていただいて、すごい縁を感じてます」と芸能生活を振り返る。
人が当たり前のように経験してきたことをして来ずに、その分人が経験してないことを経験してきたという稲垣は「今までのことも否定しないし、今の自分に満足です。今の自分が幸せだって応援してくれてる人にも思ってもらいたいって信念として思っているんですけど、やはり『新しい地図』として見ていきたい『景色』はありますね。全然知らなかった大阪のことや物理的なものはもちろん、俳優としての新しい挑戦もそうです」と語る。メンバーである草彅剛が主演の舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』を鑑賞した際、一番近くで見てきた仲間のはずなのに稲垣の知らない芝居を見て感動したことを話し、「新しい環境のなか、草彅くんのようにいつもアップデートしていきたいなといつまでも思っています。そう意味では僕も変わりますし、受け取るみなさんも日々変化している。今までの経験を踏まえつつ、これからの芸能界でそういう新鮮な関係というのはキープしていきたいですね」と理想を口にした。
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March 06, 2020 at 07:06PM
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『スカーレット』ヒロインを支える医師役の稲垣吾郎 〝朝ドラ〟との縁、役者としての思いを語る|ウォーカープラス - ウォーカープラス
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