ハリー王子とメーガン妃の英国王室離脱『Megxit』とは?
ことの発端は、2020年1月8日にハリー王子とメーガン妃による、このInstagramの投稿でした。
View this post on Instagram
A post shared by The Duke and Duchess of Sussex (@sussexroyal) on
・ロイヤルファミリーの主要メンバーを引退する
・引き続きエリザベス女王を支える
・経済的に独立した立場で仕事をしていく
・女王や英連邦に対する公務や後援は引き続き果たしていく
・イギリスと北米の両方で過ごす
いわば『パートタイムロイヤルファミリー』になるという、いきなりの発表に、英国王室だけでなく、英国民にも大きな波紋が広がりました。
この2人の英国王室離脱騒ぎは、イギリスのEU離脱『Brexit』にかけて、『Megxit』と呼ばれるように(^^)
今回のMegxitの背景には、アメリカ人で離婚歴のあるメーガン妃が、英国王室に馴染めなかったことなどが噂されていますが…
そこで最近、なにかと引き合いに出されるのが、愛するアメリカ人女性と結婚するために王位を捨てたエドワード8世とアメリカ人女性ウォリス・シンプソン夫人です。
Instagramで国民に直接メッセージを伝えるという方法も、エドワード8世がBBCラジオを通じて、国民に直接気持ちを伝えた方法と非常に似ています。
でもエドワード8世は、なぜ退位しなければならなかったのでしょうか?
そもそもエドワード8世って、誰なの?
ということで、元祖Megxitともいえるエドワード8世とシンプソン夫人の王冠をかけた恋のあらすじを簡単に解説していきます!
王冠をかけた恋のあらすじ
1936年12月11日午後10時1分。
たったの325日間という激短の在位期間の末、英国国王エドワード8世が、BBCラジオ放送を通じて国民に退位文書を読み上げるという異例の事態が起こりました。
But you must believe me when I tell you that I have found it impossible to carry the heavy burden of responsibility and to discharge my duties as King as I would wish to do without the help and support of the woman I love.
私が次に述べることを信じてほしい。愛する女性の助けと支え無しには、自分が望むように重責を担い、国王としての義務を果たすことが出来ないということを。
この出来事は、英国国王として、離婚歴のあるアメリカ人女性と結婚することが許されなかったエドワード8世が、王冠よりも愛する女性を選んだ世紀のラブストーリーとして語り継がれています。
でも、実際にはどんな背景があったのでしょうか?
エドワード8世とは?

フランスでの結婚式
FRANCE - JUNE 03: The Duke of WINDSOR and Mrs. WARFIELD-SIMPSON, now the Duchess of WINDSOR, posing on the terrace of the CANDE chateau near Tours after their marriage. The Duke is looking at his bride. The Duke of WINDSOR was the former king of England, EDWARD VIII. He abdicated to put an end to the scandal of his proposed marriage with this American divorcee, a commoner. He then took the title of Duke of WINDSOR. (Photo by Keystone-France/Gamma-Keystone via Getty Images)
エドワード8世は、1936年1月20日~1936年12月11日の間、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国、海外自治領の国王、インド皇帝を治めました。
現女王のエリザベス2世の伯父にあたるのですが…
わかりやすいように、海外ドラマでもお馴染みの、ヴィクトリア女王あたりから下っていきましょう!
王女ヴィクトリア
↓
エドワード7世
↓
ジョージ5世
↓
エドワード8世←今回の主人公
↓
ジョージ6世←エドワード8世の弟(英国王のスピーチの人)
↓
王女エリザベス2世←いまココ
そうです!英国王のスピーチ(King’s Speech)で、いきなり退位して弟を困らせたあの人です。
ドラマ『ザ・クラウン』のシーズン1では、アレックス・ジェニングズ演じるエドワード8世がそっくりだと話題になりました。
ちなみに、ウォリス・シンプソンを演じたのは、リア・ウィリアムス。

『ザ・クラウン』でのエドワード8世とウォリス
https://ift.tt/2vtLCtl
エドワード8世は、内気で吃音症を抱える弟のジョージ6世とは逆に、気さくで、自由奔放な性格。
第一次世界大戦中には陸軍に入隊し、ほかの兵士と同様に最前線への派遣を希望するなど、自らの危険をかえりみない姿勢で民衆からも人気がありました。
また、ヨーロッパ屈指のプレイボーイと称されるほど、かなり派手に女性交際していたことでも有名です。
母親の愛情に飢えていたためか、歳上の女性や既婚者がタイプだったといわれています。
1931年頃から、当時愛人だったテルマ・ファーネス(ファーネス子爵夫人)の紹介で知り合った、ウォリス・シンプソンと交際をスタート。
(テルマ・ファーネストは、のちに暴露本を出版しています(^^;))
1936年に父親のジョージ5世が亡くなると、当時42歳のエドワード8世が王位を継承しました。
そういえばハリー王子も、英国陸軍時代に、アフガニスタンでは実戦にも参加したことが話題になりました。
中止されてしまいましたが、イラクへの派遣への命令も受け入れるなど、エドワード8世と重なりますね。
シンプソン夫人が英国王室に受け入れられなかった理由

CANADA - JULY 01: Royal Family - Edward; Duke and Duchess of Windsor (1942- 1945) (Photo by Toronto Star Archives/Toronto Star via Getty Images)
プレイボーイのエドワード8世を夢中にさせたウォリス・シンプソンは、絶世の美女というわけではありませんでした(←ご本人がそう語っていたそうです)。
しかし、小柄な体型を活かした服の着こなしや、社交術、ダンスなどに努力していたそうで、とても魅力的な女性だったといわれています。
ではなぜ、彼女は英国王室に受け入れられなかったのでしょうか?
1.離婚歴のあるアメリカの一般市民
シンプソン夫人には、エドワード8世と結婚する前に、2回の離婚歴がありました。
正確にいうと、エドワード8世と交際中は、まだ2人目の夫アーネスト・シンプソンと結婚中(^^;)
さらに彼女がアメリカ出身の一般市民というのも、「お金目当てで近づいた」というイメージで、英国王室をはじめ、英国民には受けが悪かったのでしょう。
『アメリカ人がイギリスの心を盗んだ』なんていう報道もされ、最近のメーガン妃関連の報道にも似ていますよね。
2.英国国教会のルール
その後シンプソン夫人の2回目の離婚が成立しましたが、当時の英国国教会では、元配偶者が生きている間は再婚できないことになっていました。
英国国教会の長である国王がルールを破ることは大問題で、これがエドワード8世が王冠を捨てなければならなかった最大の理由ということになっています。
3.ドイツ(ナチス軍)との関わり
実はシンプソン夫人には、ドイツと通じているという黒い噂が…
エドワード8世と付き合っているとき、ウォリスには別にも何人か愛人がいたのですが、その中のひとりがナチスドイツの外務大臣でヒトラーの片腕であったリッべントロップ!
ウォリスがエドワード8世に近づいたのは、彼から情報を仕入れてドイツに流すためだったという話が、2002年に英国の『ガーディアン』紙でスクープされました。
その事実を知っていた英国政府。エドワード8世の即位で『これはヤバイ!』ということで、世紀のラブストーリーをでっちあげ、国王を追放して国家防衛をはかったというビックリな事実…!
FBI文書の公開でも、ウォリスがドイツ諜報部のスパイであったことが明らかになっていますが、依然として、エドワード8世の退位は『愛する女性と結婚するため』となっています。
王冠をかけた恋の行く末
王冠をかけた恋の行く末ですが、おとぎ話のように『Happily Ever After』とはいかなかったようで、夫婦仲もあまり良くなかったいわれています。
ウォリスは、もともとエドワード8世と結婚する予定ではなく、2人目の夫アーネストとも離婚したくなかったのだとか。
エドワード8世と再婚して、イギリスを追われた後も、アーネストに度々手紙を送っていました。
思いがけずエドワード8世が本気になってしまい、まさかの退位宣言で、ウォリスもさぞかし焦ったことでしょう(^^)
1970年に夫婦揃ってBBCのインタビュー番組に登場した際にも、ウォリスは後悔していることはあると認めています。
でも、今はとても幸せだと語っていて、なんだか吹っ切れたような表情でした。
(2分22秒あたり~)
【おまけ】Megxitの最新情報
さてさて、現代版の王室離脱スキャンダル『Megxit』の行く末は、どうなっていくのでしょうか?
ディズニー映画の吹き替えや、チャリティー団体の創立など、いろいろな話が持ち上がっていますが、最近はメーガン妃が政治活動に力をいれるのでは?といわれています。
もともとメーガン妃は、結婚前から反トランプ政権で有名でした。
王室を離れることで、自由に政治的な意見を発信することが可能になり、大統領選挙にも関わるのではないか、というのがもっぱらの噂です。
ハリー王子とメーガン妃が、オバマ前大統領夫妻と交流があることも有名ですよね。
また、メーガン妃のBFF(大親友)、ジェシカ・マルロニーの義父は元カナダ首相。
(ちなみにジェシカさんのスタイリストとしてのクライアントは、カナダの首相、ジャスティン・トルドー&ソフィー・グレゴワ夫妻のスタイリストという、すごい顔ぶれ…!)
さらに元ロイヤルファミリーとしての影響力を得た今、メーガン妃が大統領というのも、まったくありえなくはないかも?
いずれにせよ、おふたりで考えた末の決断。
ハリー王子も波乱万丈な人生を送ってきていますし…これからアーチー君と家族3人、幸せな生活が送れますように♡
"ゴシップ" - Google ニュース
January 26, 2020 at 09:54PM
https://ift.tt/2RSuxkp
【英国王室ゴシップ】元祖Megxit『エドワード8世の王冠をかけた恋』とは? (2020年1月26日) - エキサイトニュース - エキサイトニュース
"ゴシップ" - Google ニュース
https://ift.tt/2XeYai1
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "【英国王室ゴシップ】元祖Megxit『エドワード8世の王冠をかけた恋』とは? (2020年1月26日) - エキサイトニュース - エキサイトニュース"
Post a Comment