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宇治市が『スマホゲーム』開発!?“マッチョな平安貴族”が敵を倒し…人口対策なるか - 毎日放送

宇治市が『スマホゲーム』開発!?“マッチョな平安貴族”が敵を倒し…人口対策なるか

更新:2019/12/02 18:00

 京都府宇治市は人口減少対策の切り札として『スマホゲーム』を開発すると発表しました。果たして効果はあるのでしょうか?

 日本有数のお茶の産地として知られ、世界遺産の平等院鳳凰堂がある観光都市の宇治市が、12月2日に新プロジェクトを発表しました。それが、宇治市を舞台にしたスマートフォンゲームの開発です。マッチョな主人公の平安貴族が、平等院や宇治橋など市内の観光名所を巡って敵を倒すというゲームで、令和の時代に、その作りは昭和のファミコンゲームのようです。なぜ宇治市がゲームを開発するのでしょうか?

 「東京と大阪にどんどん人口が流れていく中で、なかなか人が定着しないところを何とかして解決しないといけない。懐かしいとか面白いとか好意を持ってもらえるような世界観が今回のようなゲームに繋がりました。」(宇治市役所広報課 田中真也係長)
 
 つまり、ゲームをきっかけに宇治市の魅力を知ってもらい、30代~40代の子育て世代に宇治市に移住してもらうのが狙いだと言います。実際、30歳で子どももいる記者がゲームを体験しました。

 「かなり面白いですね。私はちょうど“スーパーファミコン世代”なので懐かしいです。とても面白かったです。でも、これをしたからといって宇治市に住みたいとは、直結はしないと思うんですけど…。」(記者リポート)

 ゲームの開発費用は約1200万円。宇治市はふるさと納税を活用したクラウドファンディングでその費用を賄うということですが、寄付が集まらなかった場合、宇治市が税金で補填することになります。

 実はこのゲーム、2年前に宇治市が約600万円で作成したPR動画が元になっているのですが、当時は市議会から否定的な声が上がっていました。

 【2017年の宇治市議会】
 「宇治のいいところが何もあらへん。庁内でどんな会議してこんな映像を作ったのか理解に苦しむ。」(松峯茂市議)
 「私は若い世代やと勝手に思ってますけど、残念ながらこれで移住しようと思う方はいない。」(大河直幸市議)

 賛否両論ありましたが、動画のアクセス数は60万件に上り、全国市町村の魅力度調査も上昇(※2016年:52位、2017年:37位、2018年:33位)。市は第2弾として今回のゲーム開発に乗り出したのです。果たして今回のゲームはどうなのか、2017年当時、批判をしていた市議は…

 「平等院や宇治上神社など世界遺産もありますし、お茶もありますし、観光風靡なところでございますので、ゲームで来ていただける人数が増えるかどうかが私は疑問なんですけど。」(松峯茂市議)
 
 一方、宇治市民は…

 「若い人はゲームを携帯でやると思うので、観光客が増える要因にはなるのでは。」(男性)

 別の宇治市民は…
 
 (Qこれで宇治に住む人は増える?)
 「それはないと思う。(ゲームではなく)色んな側面から支援することをした方が良いと思う。」(男性)

 ゲームは来年春頃に無料で配信される予定です。果たして、ゲームをきっかけに宇治市に子育て世代はやってくるのでしょうか?

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